ソ連科学アカデミーのレフ・デリューシン博士は、自国と中国との関係についてゴルバチョフ政権の変化と絡めて、語りました。
「私が知るかぎりでは、ある時期中国は内部文書によってゴルバチョフを、社会主義陣営を守らなかったとして激しく非難していました。
しかし最近、中国は、ゴルバチョフに対する見解を変えようとしています。
つまり、いまやゴルバチョフ支持に回ろうとしているんです。
それはゴルバチョフが『社会主義の道を選択する。社会主義思想を堅持する』と言明したからです。
これは、現在、中国の指導部が掲げているプロパガンダと合致するわけです。
キューバや北朝鮮ではなく、ほかならぬ2つの大国の指導者がマルクス主義に対する忠誠を誓っていることになるわけです。
その意味で、いまゴルバチョフは中国の指導部にとって非常に良い同盟者になっています」。
・・・マサチューセッツ工科大学のルシアン教授も同様の見方をして
「中国の指導者たちはゴルバチョフの最近の変化を非常に好意的に見ていると思います。
というのも、彼らは最初ゴルバチョフがソ連に改革をもたらそうとしたとき、特にグラスノスチ(情報公開)を導入しようとしたとき非常に失望したからです。
また、彼らは東欧の非惨な事件もそのせいだと考えました。
東欧で共産主義が崩壊するのを目のあたりにし、ソ連が困難に陥るのを見たのです。
彼らには共産主義の最期が訪れたかとも思われたのです。
しかしいま中国は、ゴルバチョフが自分が間違いを犯したことに気づいたと思っているのでしょう。
そしてゴルバチョフが、自分たちに近づいてくると思っているかもしれません」。
・・・こう語っています。