冷戦後の米中関係
アメリカ・ミシガン大学教授のマイケル教授は、冷戦時代の終焉のなかでの米中関係を中国の対米観という視点から、次のように分析しています。
「いまや東西対立の冷戦時代は終わったのです。
そのなかで中国の指導者は各国の指導者と同様に、この先世界がどのようになっていくのか、新しい構造がどのようになっていくのか確実な見通しが持てないのだと思います。
世界がどのようになっているのか把握できないので、外交政策を立てるのが非常に難しくなってきています。
しかも中国はイデオロギーの立場から世界を見ており、その点で自国の立場が、たいへん脆くて壊れやすいものに感じているのです。
東欧やソ連で起きたことを見ても、中国から見てアメリカはいまや非常に自信を持って行動しており、世界全体が民主主義に向かっていると確信しているように見えます。
そこで中国は、アメリカの主な目的は中国をいわゆる平和的な方法によって倒すことにあると恐れているのです」。
・・・愛知大学の教授も、中国がアメリカに対する警戒感を強めていると話します。
「天安門事件の際に、常に郡小平をはじめとした指導者たちはあの事件は外部陰謀によって起きたんだと、とりわけアメリカの中国社会主義を平和的に転覆するという陰謀によって起きたんだというふうに評価、あるいは宣伝したわけです」。